【persona-The Repture】
・製作者:奥山キイチ様
総合評価:B+(二次創作?、難易度高め、サイドシナリオ充実、現代物)
ストーリー:80
- 『IDEA』と呼ばれる半現実世界で戦う少年少女のお話。
- ちょっとダーク&グロテスクな部分もあるので、苦手な人は・・・。
グラフィック:80
- 顔グラは天下の野プリンさん、敵、歩行グラフィックはいろいろな所から持って来ている。
- グラフィック滑らかで、ツクールXPらしさを感じた。
システム:75
- 『ペルソナ』と呼ばれる守護精霊的なものを装備することでステータスが変化。
- 全員、凄い数の技を覚えるので、それがキャラの個別化を妨げてる感はある。
演出:75
- 音楽がかなり良い。種類が多く、それぞれイメージがかなり違うためシーンの表現が上手くおこなえている。
- 全体的に漂う『世界系』な雰囲気が上手いとおもった。
やりこみ度:65
- 周回ボーナスは無し。
- クリア後の裏ダンジョンは結構な難易度。
『女神転生』シリーズの世界観と設定を利用して作られたゲーム。でもストーリーとかはオリジナルなので、1.5次創作という形になるのかな?
ただ、ペルソナとか知らない人でも楽しめると思います。僕も、名前しか聞いた事がなかったですから。
デビチルはやってたので、技名でニヤリとしたくらいですね。
さて、舞台は現代日本。巷では『永眠病』と呼ばれる不思議な病が蔓延していた。
その名の如く、患者は何をしても目を覚まさないこの奇病に、医師もさじを投げていた。
主人公、日野啓一は普段通り学校に通っていたのだが、強烈な睡魔に襲われ深い眠りに落ちる。
その夢の中に『イゴール』と名乗る骸骨が現れる。彼が口にする奇妙な単語『ペルソナ』、『体現者』。
そして、永眠病に陥った高取ココロ、そして彼女を救うと意気込む山田ちなみ。
そして、再び日野を襲う強烈な眠気。
彼が目を覚ました場所は級友達の笑い声が聞こえる学校ではなく、魔物が徘徊する世界、『IDEA』であった。
このゲームは『IDEA』と現実世界を交互に渡り、人知れず永眠病から人々を救うオカルト部員のお話です。ここで、部員の紹介をしましょうか。
日野啓一
主人公、いわゆる『プレイヤー』なので、セリフは少ない。選択肢から彼のセリフをプレイヤーが決めるのだが、その選択肢から見るに、結構ニヒルというか、切れ者である。
人を惹きつけるオーラがあるのか、いつの間にやら部活の中心メンバーに。彼のオーラの所為で、男部員が悔しい思いをするのは内緒である。
鷹取ココロ
文武両道、才色兼備、そんでもってミステリアスなお方。とある事情から、記憶を失っているのだが・・・。
とりあえず、この人と日野のファーストコンタクト場面は見物。
一歩間違えればヤンデレである
大河原琢己
ちょっとヤンキー入ってる?すこしおっかない先輩であるが、面倒見が良いため、友人はやたら多い。実家はラーメン屋。何だかんだで一番まともな人。無害な狂犬といった所か。
石神賢司
部長。いいところのお坊っちゃんであり、IDEAと現実を自由に、行き来するための薬を開発させた。「薬を飲んで異世界へ」と書くと、どう考えても覚せい剤。というより、作中の薬も効果は似たようなものである。
文武両道で、部員の信頼も厚いのだが、現在禁断の恋の途中。彼のサイドストーリーは素敵である。お兄ちゃん素敵である。
山田ちなみ
女子サッカーとオカルトを掛け持ちするスポーツウーマン。一見お気楽そうだが、結構繊細。
当然のように日野に惚れるのだが、上手く接することが出来ない理由があったり。
冒頭からセクハラされるといういじられっぷりも素敵だ。
春日陸
マスコット的存在。タイトルのポーズはなんだ。女子に可愛がられているが、本人はもっと男らしくなりたいようだ。
そして、このゲーム屈指の汚れキャラでもある。詳しくはサイドストーリーを。
と、ネタバレもあるので初期メンバーのみを羅列。この後も部員は増えますし、敵にも色々出てきます
さて、このゲームの一番面白い所は、『生々しさ』なんですよね。
もし、あなたが夢の中で突然魔法を使えるようになったとして、蹴散らすのに丁度良いレベルのモンスターが居て、クリア目的として患者の救出、なんて状態になったらどうなります?
ただひたすら正義の味方?
モンスターが可哀想だから攻撃しない?
もし敵が人間だったら?
名前も知らない敵の命と、親友の命、どちらを選ぶ?
アイツなんて消えてしまえと思ったことは?
現実世界すら自由に牛耳ることの出来る力があったとしたら?
ただひたすら正義の味方?
愛する人を護るなら、憎い敵を殺すでしょう?
どうします?どうします?
選択しろ!選択しろ!選択しろ!選択しろ!選択しろ!選択しろ!選択しろ!選択しろ!選択しろ!選択しろ!選択しろ!選択しろ!選択しろ!選択しろ!選択しろ!選択しろ!選択しろ!選択しろ!選択しろ!選択しろ!選択しろ!選択しろ!選択しろ!選択しろ!
選ぶだけの力を与えられた少年少女たちの、生々しい生き様を実に上手く描いていると思います。
グラフィック、音楽、ストーリー全てが高レベルなので、オススメしやすいです。
でも、内容が一部ショッキングだったりするので個人的には、15歳以上推奨って感じですかね。
と、言うよりそのくらいの年齢じゃないと、ゲームの面白さが感じられ無さそうな気がします。
漫画化して掲載するなら、ジャンプとかじゃなくてアワーズとかエースとかになりそうな。そんなイメージ。