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【盗人講座】
・製作者:中西 亘様 

総合評価:A(エンド2種類、シリアス、ギャグ、有名作品)

いやぁ、先入観ってのは恐いね。
このゲームの名前は結構前から聞いてたんです。でも、『どうせ、フリゲにありがちな奇をてらっただけの駄作だろ?』って思い、プレイしていなかったんです。
最近になって、レビューを書きたくなる作品ないかなということで、エンターブレインのコンテスト受賞作品をプレイしていた所、このゲームにめぐり合いました。



本当スミマセンでした!!!


いやぁ、舐めてた舐めてた。プレイして最初の20分ぐらいは、『まぁ、予想通りだわな』と思っていたのですが、いざストーリーが始まると正座ですよ。
主人公トレドってのが、いわゆる亡国の王子で自由を夢見て盗賊に憧れたわけです。
ふざけんじゃねぇって話ですよ。だって、盗賊として暮らすのは決して楽じゃないし、楽しいことばかりじゃないって分かるじゃないですか。
この金持ちのボンボンは世間知らずなだけじゃねぇか。


・・・と、思ってたんですよ。そしたらもうね、漢ですよ。かなり熱いです。
というより、この盗賊都市に住むみんなが熱いです。
主人公も熱い。ヒロインも熱い。仲間も熱けりゃモブキャラも熱い


実は、僕がこの作品を避けていた理由の一つに、盗賊や殺し屋をを美化するのが嫌いという気持ちがありまして。
極悪人しか狙わないとか言っても、略奪者という事には変わりません。それなのに面の皮がケプラー繊維で出来てんじゃねぇかってくらいのやつ居るじゃないですか。某バーローに出てくる怪盗とか。あと、肉食えば傷が治る海賊とか。そもそも、略奪行為しなくても海賊なのな。

ただヒーローを描きたいなら、無理に賊にする必要はねぇだろうと思うんですよ。

でもね、この作品は根本からしっかりしていまして。物語の舞台は町民が全員盗人という盗人都市『ミスト』です。
『免罪符』というものを持ってさえいればスリし放題です。ばれた時はこの免罪符を奪われます。この免罪符は普通にお金と交換できるので、町の人もスリに寛大なわけですね。でも、空き巣は絶対に駄目だったり。


でまぁ、こんな感じで『合意の下、盗人を相手に盗む』って形が出来るわけです。ドラ○エより良心的です。
盗む方も良心は痛まないし、盗まれた方も今度は自分が盗んでやるという気持ちになるわけです。
実際、主人公も特定のアイテムを持っている状態でキャラクターに話しかけると盗まれたりします。


粉砕されたりします。

でも、お互い別に怒らない。
だってみんな盗賊だもの。盗まれたなら盗めば良い

じゃあジャンジャン盗んじゃいなさいよ。って気分になりますよね。
この町においては、彼らは決して違法者じゃないわけですからね。


そんな少しおかしな町の中で、元王子のトレドは盗賊としても、男としても磨きをかけていくわけですが、その周りを固める人間が個性的。
トレドの近衛騎士、真面目で一途なアーサ。
クラスメイトには、女好きのマッコイ、プライドの高いカジェリ、ちょっとおっかないジル姉、真面目で努力家なバタイ。
頼れる教員、口は悪いが熱い男シートン、対照的な受付嬢のシルクとメルウ、心穏やかな局長とその秘書姉妹。





そして我らが葉月様




脳髄揺さぶられるような萌えを感じましたよホント。見た目からして、仕事一辺倒なクノイチかと思いきや・・・。
いや、ここで語るのはよしましょう。あの感動を奪うなんて僕には出来ない
・・・それにしても、シンプルなギャップ萌えってのは強いなぁ。あんな顔して実は・・・だもんなぁ。


だけど浮気者な僕は、自分の意志に基づいて行動している情報屋ミトンにも惹かれてしまう。
つーか、本当にこの布陣は何なんですか。スニーカー文庫に殴りこみに行けますよマジで。



個人的には、魅力的なキャラとの絡みだけでゲームが終わっても良いと思うのですが、そういうわけにもいきません。トレドたちはミスト設立以来の大事件に直面する事になります。

追い込まれたとき、剣を持たざる彼らは一体どうやって戦うのか。
自由を好む盗賊が足並みをそろえて協力することはできるのか。
盗人として生き、盗人として戦う少年少女の背中に、何が背負われているのか、その戦いの結末も、あなた自身の手で掴み取ってください。