企画エントリーシート+ ※このシートは、サーヴァントの内面などを表すシートで、提出は任意です。 また、ページ内にこのテキストを直に組み込むだけなので文字数制限などはありません。 ・性格 一言で言えば電波系。自らの嘘で世間ばかりか己自身をも騙し、際限無くその妄想を膨らませていくペテン師である。  だがしかし、その本質は心優しく夢見がちな少年のまま大人になってしまった男。第一次、第二次大戦という戦禍の時代を生き抜き、  人の醜さに絶望しきった彼は、既存の宗教を超えた新時代の信仰を求め、自分が新たなるキリストとなって人類を導こうと夢想した。  目を付けたのは当時既に大きな話題となっていた、空飛ぶ円盤と宇宙人の存在だった――という訳である。 その奇矯で怪しさ爆発の言動は、彼の信奉者以外には嘲笑の対象としてしか映らないだろう。だが彼は悲しいかな、嘘の中でしか生きられないのだ。 ・方針(聖板戦争での立ち回り方) かつて若かりし頃。彼は軍の一兵卒としてアメリカの正義に燃え、メキシコの革命家に戦いを挑んだ。両国に戦火を拡げる悪を討ち、平和をもたらすべく…。  だが待っていたのは凄惨な同士討ち。アメリカ軍はあろうことか味方であるメキシコ政府軍と革命軍を誤認し、攻撃してしまう。  この過ちによりアメリカ軍はメキシコ遠征に失敗、悪の虐殺者を討つつもりが自分たちが虐殺者となって戦果もなく撤退するという最悪の結果となった。  かくのごとき従軍経験は正義と平和を愛する青年の心に深い傷を残し、転じて戦争というものに強い嫌悪感を持つようになる。 という訳で聖板戦争に召喚された当初は徹底的に戦いを拒絶、マスターの戦闘指示を完全に無視し、争いと見るや乱入して戦闘中止を呼びかける。  激怒したマスターに令呪を使用され、渋々従わざるを得ない状況に追い込まれてなお、マスターに改心を期待して愛と平和を説き続ける(ちなみにマスターにはキチ○イ扱いされまともに相手はされていない)  中盤では武力による戦争根絶に方針を転換。争いを行う者たちの間に割り込み、双方を殺さない程度に攻撃して強引にでも戦闘を終結させようとする。  ただのお邪魔虫。引き分け用員。決着は次にしたい時にどうぞ。 聖板戦争が長引けば彼のマスターは事情により魔力切れを起こし、不足した分を人の魂を喰う事で補うため、UFOによる江板市民の誘拐を命じてくる。  ここで断れば再度令呪を使用されるので、不承不承誘拐を働く彼を阻止しようとする他サーヴァントとの激突はあるだろう。  また阻止されなかった場合、最終的にはマスターに反逆して戦いを挑む結末もあり得る。 ・戦闘スタイル(強み・弱点含む) 宝具であるUFOに搭乗している状態ならば、凄まじい機動力と種々の光線兵器によって、かなり強力なサーヴァントととも互角以上に渡り合う事ができる。  しかし愚かにも彼はわざわざ高笑いと共に機体を降り、相手に対して胡散臭い宇宙の真理を語りかけ折伏しようと試みる事が多く、  大体その時にボコられるか無視されて放置される。魔術は一応修得こそしているものの、その実力は低いのであまり頼りにはできない。 友人であるスペースピープルズが助けに入ろうとした場合、『これは地球人の問題だ、我々の手で解決する』と拒むことがある。  【スペースピープルズ】   宇宙のお友達。   金星人の金髪美女オーソン、タコ型火星人ファーコン、身長3mの土星人ラミュー、やんちゃな新入りレティクル座ゼータ星人グレイの4名。   吸血衝動があり、人や家畜を拉致しては害をなすグレイを除けば、彼らは宇宙の平和を愛する気のいい奴らである。ちなみに戦闘力はあまり期待できない。   データ的には使い魔として扱われる。 ・戦闘時相性の悪い相手・良い相手 強力な宝具を保有しているが、本人自体かなり戦闘力が低い上に戦略・戦術を練って戦いに臨むようなタイプでもない。マスターの指示も往々に無視するので隙だらけであり、 正々堂々を好むサーヴァント以外には格好の餌食となるだろう。また、相手の宝具を奪って強くなるタイプのサーヴァントにとってはおいしい相手である。 一方同じライダークラス相手にはこちらも宝具に乗った状態で相対する事が多いため、戦闘スタイルの項で挙げたような失敗を犯す心配はなくなる。 ・性格的に相性の悪い相手・よい相手 常識人は彼の言動についてゆけず距離を置かれてしまい、愛と平和の心を理解できない邪な一念を持つ者たちとも相容れることはない。  しかし同じく妄想や虚言を常とする者達とは、理解できず話が噛み合うことは無くとも、不思議な親近感を抱いてうまくゆくことが多い。  戦闘面でもスキル『虚言得信』を使用する事により、他者の妄想を補強し潜在能力を向上させる事もできる。 ・聖板にかける願望  核兵器の廃絶、人種差別の撤廃、恒久的な地球の平和。  あるいは、戦いの炎にとらわれたマスターの心を救済すること。 ・最後のサーヴァント自身から一言! 『宇宙人ではない。親しみを込めてスペースブラザーと呼びたまえ』  『万物は至上なる宇宙の英知によって活かされているのだよ』 『同じ地球に生きる同胞たちよ、くだらぬ争いはやめよ。君も今日只今からグレート・スペース・ファミリーの一員となるのだ』  『来るべき宇宙時代に活目し、星々の彼方より届く声に耳傾けよ!コズミックパワァァァァァァァァァァァッッ!!!!!!』  『戦争をやめろっ。地球の危機がやってくる。その日その時あらわれた、マントとタイツの正義の子』  『ほ、本当だ!太陽は熱くない!月には空気があるんだ!信じてくれぇ!』 ・その他自由スペース  外見のコンセプトはUFO船長+ヤキソバン。    -------------------《以下、おまけ設定》-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------   『空飛ぶ円盤の真相』 〜Flying Saucer Farewell〜  彼が生前遭遇したという宇宙人、その正体は三百年前のチベットの山村に出現した死徒『ワラキアの夜』のわずかな断片である。  当時チベットにいた魔術師によって捕獲されたそれは、その正体を知られぬままに『人の想念を具現化する霊子生物』と認識され、  一時的ではあるがその魔術師の支配下におかれ、使い魔として扱われていた。しかし断片とはいえ強力な錬金術師が儀式にて変じたものである為、  やがては魔術師の命令を聞かなくなり始め、吸血衝動の赴くままに人を襲うようになる。その後は使えないと判断した魔術師の手により、壷に封印される事となった。  それから200年後。自らをラマ僧の転生体と信じ、単身チベットに魔術を学びにやってきた留学生のライダーがその壷を入手する事になる。  アメリカに帰還した彼だが才能が無かったのか魔術の修行を断念、一時は神秘の道を捨て軍人として生きると決心。  だが除隊後は考え直し、自ら宗教団体を興して再び魔術の修行を再開。その過程で以前、チベットで入手した壷に封じられた怪物を使い魔にしようと思い立ち、封印を破る。  解き放たれた『ワラキアの夜』の断片はチベット魔術の術式により支配に成功、術者と当時の人々のイメージを凝集し美しい宇宙人の姿をとった。  主人が没して後は教団の後継者に仕えていたが、やはり吸血衝動を抑えきれず、凶暴な宇宙人『グレイ』となってキャトルミューティレーション騒ぎを引き起こすこととなった。  派遣されてきた聖堂教会の執行者に倒された後はようやく元の駆動式を取り戻し、本来のワラキアの夜として霧散したという。  現在、聖板戦争に参戦しているスペースピープル達はワラキアの夜ではなく、サーヴァントの一部分のようなものである。