企画エントリーシート+ ※このシートは、マスターの内面などを表すシートで、提出は任意です。 また、ページ内にこのテキストを直に組み込むだけなので文字数制限などはありません。 ・性格  目の前の《悪》をあえて野放しにせず排除する程度の正義感は持つが、基本的には厳格で冷徹。 自身の目的、或いは組織の大義のためならば、ある程度の犠牲は止む無しと割り切れるが、 それでも犠牲を払うのであれば自分からという心意気は持っているようだ。  元から敵対する者に対しては苛烈な言動を容赦なく浴びせる気質だったが、 日頃から持ち歩いている魔具の影響で、相手を暴力と言葉責めで痛めつけながら愉悦に身悶える典型的なサディストと化している。  仮にも魔術師の家系を名乗っているという気負いからか、女という性別をひたすらに隠そうとする。 一人称は「私」、二人称は「お前・貴様」。 ・方針(聖板戦争での立ち回り方)  他参加者の監視を主とし、積極的に参加者を討伐するというようなことはない。 参加者間のパワーバランスが崩壊しかけた際も、直接手を下さずに参加者同士を結託させ、 協働して撃破させることでマスターの育成を図る。  特に若年のマスターの成長振りを見るのが楽しみ。  しかしながら、彼女には彼女で執行者を引き受けたのには別の目的がある。 仮に参加者に自分の《標的》が混じっていたとしたら、彼女は決して放置などしないだろう。 ・戦闘スタイル(強み・弱点含む)  そもそもの前提としてあらゆる武器を常人以上の腕前で扱える彼女だが、 特にレイピアを使った近距離戦は、サーヴァントであっても油断は禁物。  魔術に関しては遠距離ではガンドで牽制し、 近〜中距離だと《無尽の円環》の剣モード、鞭モードを巧みに使い分けて対応してくる。 少しでも不利な状況になれば《霊水の波濤》で離脱し体勢を整えたかと思えば、 逆に急接近して超高速に乗せた突きを放つなど、僅かな隙が命取りとなる。 大軍を擁して数で押し切ろうとしても、事前に生成したゴーレム群で壁を作りつつ、 それを起点に発動する《幻霊具現》で一気に焼き払われる恐れがある。  いずれの戦法を取るにしても、生半可な準備では攻略は厳しい。 こちらも多大な損害を蒙ることを覚悟の上で臨むべきだろう。 ・打倒のための方策、要注意点  物理・魔術ともに遠近両方に対応でき、場合によっては物量作戦まで仕掛けてくる難敵。 近距離・魔術どちらかに特化したマスターなら突破は比較的容易だが、 それ以外の場合は限りある自分の長所を最大限に発揮しなければ苦戦は避けられない。 むしろ素直に手持ちのサーヴァントをぶつけることを推奨するが、 以下にマスターのみで対峙する際の留意点を記載する。 ※近距離中心:  近付かれるまではガンドや各種銃器、接近してからは《無尽の円環》で反撃してくる。 まともに交戦できるようになるには、身体能力と戦闘技術がそれぞれB以上ないとこちらが手を出すのは難しい。  《霊水の波濤》を使っての突きも十分に脅威だが、逆に言えばこの突進攻撃をかわすことができれば絶好のチャンス。 再び間合いを離される前に押し切ってしまいたいところ。   ※遠距離中心:  遠距離での射撃戦を仕掛けるなら、必然的に高速で連発されるガンドが脅威となる。 ある程度の対魔術スキルや保護魔術があれば効果を低減できるが、 そうなると武器を実弾銃に切り替えて攻撃してくるので、できれば弾除けのお守りなども用意しておきたい。  幸いにも彼女は対魔力スキルを一切持たないので、強力な魔術でなら一撃で制圧することも不可能ではないが、 不意に彼女の足元が青く光ったと感じたなら、突っ込まれる前にすぐに詠唱を中断して回避行動を取ったほうが良い。 ※ゴーレムを生成されたら  何とかして彼女とゴーレムを分断するか、優先的にゴーレムを破壊していく必要がある。 ゴーレムはそれ自体が強力な上に、放置すると《幻霊具現》発動の起点になってしまう。 突然目の前のゴーレムの内部から《抜きたてのマンドレイク》が飛び出してきたとなっては大惨事は免れない。 それ以外にも発動すればこちらが壊滅しかねない危険なものが殆どなので、何としても《幻霊具現》を阻止すべき。 《幻霊具現》を阻止できなかった場合、媒介になったゴーレムの核は肥大し光が外装から漏れるので、 それを見たら即刻離れることで一応の対処は可能。 ・性格的に相性の悪い相手・よい相手  基本的に、どのような性格・信条を持つ相手でもそれを根本から否定することはないが、 それを完全に容認することもない。  人には人の考え方があることは認めるが、それを自分が受け入れるとは限らないといったスタンス。  ただし、無秩序な破壊を望む者に関しては話は別。 秩序の崩壊を防ぐために優先的に排除しようとする。 ・最後にマスター自身から一言! 「この戦争に……この街に《あの男》が…… 今度こそ、私自身の手で息の根を止めてやるッ!!」 ・その他自由スペース  およそ四百年より血統を保つ魔術師の一族《オブライエン家》の若き当主。 本拠地こそ《名も無き小国》に置いているが世界における影響力は凄まじく、 欧州の政財界の上層部には当家から輩出された人間が少なからずいるという。  しかし、四十年前に《名も無き小国》にて行われた聖杯戦争において、 時計塔・聖堂教会など多数の魔術組織が介入し大規模な抗争が繰り広げられた末に小国は崩壊。 オブライエン家の主だった魔術師達も一部を除いて命を落とし、 一族はこの時を境に衰退の一途を辿る。  貴族というには落ちぶれ果ててしまった一族の分家筋に生まれたリリィは、 そんな凋落ぶりとは無縁の幸福に満ちた生活を送っていた。  その平穏も、十五年前に訪ねてきた《ある客人》によって、 彼女を除いた一家全員が惨殺されるという事件により終わりを迎える。  一人生き残ったリリィは本家に引き取られ、折りしも病死した次期当主に代わるべく様々な英才教育を施される。 そして十五歳の時に先代当主が逝去しその座を引き継ぐと同時に、復讐を兼ねた修行の旅に出て各国を転々とする。  以降はあちこちの紛争地帯に顔を出し、依頼主にとって都合の悪い者の排除を請け負う傭兵のような暮らしを送る。 依頼した標的は必ず仕留める様は処刑人にも喩えられ、《執行魔術師》の渾名を戴くに至った。  そんなある日、極東の島国のとある街で大規模な魔術的抗争が催されるという情報を耳にする。 興味本位で訪れ、その抗争に参加したところ、自分とよく似た系統の術を使う一人の参加者と出会う。 その才能に光る物を感じた彼女は、半年の間その参加者を鍛えた後、再び放浪の旅に出た。 ……そして二年後、彼女は再び江板市へと戻ってくる。 黒光りする腕輪のはまった左手には、家族を皆殺しにした《あの男》の写真が握られていた……。 ※《無尽の円環》の補足  魔力を流して念じることで剣モードと鞭モードに変形する。 鞭モードよりも剣モードの方が魔力が収束されて貫通力が高い。  ちなみに使用時に激烈な性的興奮に襲われると書いたが、 どのくらい凄いのかというと、並の魔術師ならば起動した途端に戦闘どころではなくなってしまうほど。 この呪縛は接触しさえしていれば相手も影響を受けるため、 鞭モードの状態で拘束し興奮した相手からナニを無理矢理搾取するというサキュバス的な使い方もできる。